ここのところ、私は懐かしい話で盛り上がっております。
しかし、昔の話を思い出そうとすると、ちょっと、ではなくて、随分、かなり、ほとんど(?)忘れてしまっているということに気が付いた次第です。
最近、物忘れが本当にひどくなり、このままだとすっかり忘れてしまうのではないかという危機感が・・・
そこで、覚えている範囲で、記録しておこうと思いました。
今日はその初回です。
私が海外に興味を持ったきっかけのひとつは、この「カロリーヌのせかいのたび」という絵本です。
うちは、家族で旅行に行くこともなかったし、当時は「海外旅行へ行く」というのは、今ほど普通の事ではなかったと思います。
高校でも大学でもアルバイトをして、自分のお金で旅行に行こう!と決めました。
ついに初めて飛行機に乗ったのは、大学3年が終わり、4年生になろうとする春休みでした。
今思えば、もうちょっと早く行けばよかったです。そしたら、社会人になる前に、もっと何度も行けたのに。
私に大きな影響を与えた友人がいます。高校時代の友人G子です。大学2年が終わろうとする頃、連絡がありました。
「春休みに2か月ヨーロッパへ行くので、その間、家庭教師の代行をしてもらえないか」ということでした。
家庭教師の話よりも、「ヨーロッパ!?2か月!?どういうこと!?」
私は大興奮してしまいました。私も知っている高校時代の友人Y子と2人でフリーで旅行するというのです。G子も私と同じようにバイトを頑張っている貧乏学生。そのG子が!
「飛行機代はそれなりの値段がするけれど、ヨーロッパ内の移動はユーレイルパスを使い、宿はユースホステルを使えば安く行ける。1週間行くのも、2カ月行くのもそんなに予算は変わらない。ヨーロッパ往復するのが高いから、せっかく行くなら周遊したほうがよい。全額自分のアルバイト代で行く」そんな話をしてくれたと思います。
身近な友人がヨーロッパへ行ったということは、自分の旅も現実味を帯びてきました。私も3年の夏休みか春休みには行こう!と心に決めました。
そして、高校時代の友人N子と3年と4年の間の春休みにヨーロッパへ行くことになりました。初めての海外で、一人で行こうなんていう勇気は全くありませんでした。 また、G子とY子のようなフリーの旅も、かっこよくて憧れるけど、初めてだし、やめておこうということになりました。
(ちなみに、G子は初海外でフリー旅行、初回はY子と2人旅でしたが、その後(大学3年、4年)は1人でヨーロッパをフリーで旅していました。30年経った今でも、ヨーロッパのユースホステルでお友達になった外国人との交流が続いていてとても素敵です。)
私とN子は、いろいろなパンフレットを持ち寄って、どのツアーにするか検討しました。もちろん、当時インターネットはありません。
パリ、ロンドン、ローマはもちろん行きたい!どうせ行くなら、あそこも行きたい、ここも行きたい、とどんどん欲が出てきました。
「卒業旅行」の学生をターゲットにしたヨーロッパ旅行の中から、やっと1つ選びました。
決め手は、「オーストリア、ギリシャが入っているツアーは他になかったから。」ということだったと記憶しています。オランダやベルギー、ポルトガルなどにも行ってみたかったけど、卒業旅行用のヨーロッパ周遊で、当時そのようなツアーは見つかりませんでした。
「最初はツアーでいって、2回目からはG子みたいにフリーで好きなところに行ってみたい」と思いました。また、ツアーを選ぶ際には、なるべくフリータイムが多いことを条件に選びました。
私たちが選んだツアーは、
・ヨーロッパ23日間
・ルフトハンザ航空の南回り
・成田空港から添乗員がつく
・ホテルと移動はついている
・食事は全行程朝食のみ
・フリータイムが多く、オプショナルツアーを別途利用する
・オプショナルツアーを含まない旅行代金は、398,000円だった記憶(当時、ファーストフードのアルバイトもしていたが、時給は550円位だったと思う)
ツアーを決めてから、そのパンフレットを毎日毎日眺めました。そして、自由行動日をどうするか、N子と会って話をするのはとても楽しかったです。