ついにその日はやってきました。
私の記憶だと、2月22日だったような。
N子のご両親が成田空港まで送り迎えをしてくれました。
N子の家の車がうちまで来てくれて、私の母がお見送り。母の目がウルウルしていて、というか泣いてたと思います。
母をこれまで何度も「一緒に海外旅行へ行こう」と誘いましたが、首を縦に振ってくれません。
母にとっては、海外って未知のところです。私を送り出すのがとても心配だったのでしょう。
その気持ちは、母親になった今わかります。
成田空港で、N子のご両親にごはんを御馳走になりました。当時、ラウンジがあるなんてことももちろん知らなかったし、入る資格もないしね。
ドイツ料理だったのかなぁ。大きくて美味しいソーセージを食べたような記憶です。
ごちそうさまでした。
そして、集合時間になり、添乗員さん、ツアーメイトとご対面です。
添乗員さんは、優しそうなお姉さまでした。自己紹介で「最初、商社に勤めていたが、転職しました。学生さん向けのツアーは、フリータイムが多くて、気に入っていて希望して添乗しています。フリーの間は、私も各地の友人と会ったりして楽しんでいます」とおっしゃっていました。素敵!
仲間は、男子学生が確か4人組、女子大の女子学生も確か4人組、あとは、関西からの女子学生2人組と、関東からの女子学生2人組と、私たち2人組、、、これで計算すると、14人か、、もうちょっと多かったような気もするな。当時はケータイもパソコンもメアドも何もなかったから、どなたの連絡先もわからないけど、今久しぶりに顔を思い出していました。懐かしいです。
初めて乗る飛行機は、本当に緊張しました。
隣のN子の手を握っていましたからね。
実を言うと、今でも離陸と着陸のときは、とても緊張して手を組んでお祈りしています。
この話、よく笑われちゃんですけどね。
初めて乗った飛行機は、成田空港を出発し、給油地カラチを目指しました。
カラチでは、白い服を着た人たちが、機内に入ってきて粉を巻いていたという記憶。あれって、なんだったんだろう。消毒?いずれにしても、私はびびってました。
そしてルフトハンザ機がフランクフルト空港に到着すると、飛行機を乗り換え。今度はオリンピック航空に乗ります。ルフトハンザに比べると、機体が古そうだし、機内食の食器がぼろかった記憶です。
成田を出発して、どれくらいたったのでしょうか。ようやく、最初の目的地、アテネに到着。
そう考えると、私が初めて行った外国は、ギリシャということになります。
パルテノン神殿など、「教科書の写真と同じだ!!」なんていう感動でした。搾りたてオレンジジュースの美味しさにも大感動しました。
イドラ島の美しさにも魅了されました。いつか、またギリシャに行きたい!そう思って、もう30年か・・・