高校時代、同じ部活だった友人が、シンガポールに住むようになってから、何年たっただろう。
部活同窓会的飲み会で集まると「〇子のいるシンガポールに、行きたいねぇ」と必ず話題になる。
みな思っていても、そう簡単に行けるところじゃあない。
それぞれの家庭の事情、仕事の事情、いろいろな環境で、一緒に行くのは難しいものがある。
まだ子どもが小さかったり、受験生がいたり、仕事が休めなかったり、
でもある時、友人の一人が言った。
「行ける時に、行っておきたい」
私も大いに賛同した。
とにかく、今行ける人で行こうということになった。2014年9月に催行決定。
予想より、今行ける人は少なかった。
3人
それから、3人は打ち合わせと称して何度か集まった。この集まりも楽しみだった。
・予算はどうするか?贅沢にするか、節約するか。
・ツアーか個人旅行か
・航空会社は?ホテルは?
決めることはたくさんあった。 わたしは、細かいことは何でもよいなーと思ってた。 このメンバーで旅行に行けると思うと、とってもわくわくした。
しかし、このような部活同窓会的旅行は初めてだったので、どんな旅になるのか、予想できず、旅行といえば、一人旅や家族旅行ばかりだった私には、多少の不安もあった。 例えば、一人が節約したいと言って、もう一人が豪華にしたいと言ったら、どうすんかな、とか。 行きたい場所が全員バラバラなんてこともあるんかな、とか。
いやいや、そういうのを杞憂に終わるというんだった。 いろんなことがスムーズに決まった。高校時代培った絆??? なんだかわからないけど、めでたしめでたし。
SMAPのコマーシャルで、マリーナベイサンズホテルを見て、あそこに行ってみたいと思っていた。
あのプールで泳ぐ。
50m立たないで泳ぐ。
水泳帽かぶって、ゴーグルして泳ぐ。
打ち合わせで、そんなことも決めた。
50m泳げるか自信のなかった私は、名ばかり会員だったスポーツクラブのプールに通い始めたのだった。