デュッセルドルフ空港を走り回って、なんとか飛行機に乗り継げたお話まで前回しました。
デュッセルドルフ→ミュンヘンは、国内線ということもあって、手荷物を機内に持ち込んでいる方ばかりのようで、荷物が出てくるターンテーブルへ向かうのはほんの数人でした。
なかなか、荷物が出てきません。
やっと出てきたと思ったら、数個。皆受け取って、あっという間に人がいなくなりました。
「まさか・・・・。うちらのスーツケース・・・・。」
「そんなことはないはず。デュッセルドルフ空港の係の方に、2回、いや3回確認したもの・・・・。大丈夫ですって、はっきり言ってた・・・・。」
しかし、出てきませんでした。
ガーン!初めてのロストバゲージ!
いや、正確には、帰りの便では経験あるのです。成田空港に着くはずの私の荷物が大阪へ行ってしまったことがありました。しかし、翌日には家に届いたし、すぐに大阪に行ってしまったことが判明したし、帰りなので、それほど困らなかった。
しかし、きっと次のデュッセルドルフ→ミュンヘン便に乗ってやってくるはず!その時はそう信じていました。
成田空港で飛行機の出発が遅れて、2時間30分待っていた時よりも、荷物が出てくるのを待ちながら、ターンテーブルで待っている3時間の方が、はるかに辛かった!ビジネスとはいえ長距離便、しかも寝ることができなかったので、かなり疲労もしていました。
そして・・・・・ 最終便まで待っても荷物は出てこない!
空港の荷物の係の方に言いに行きます。
こんなとき、英語ができたなら、英語ができたなら、英語ができたなら
いつものように、身振り手振りでやれるだけやるしかない!
そのときのざっくりしたやり取り
「ミュンヘンで泊まるホテルをここに書いてね」
「今日はここに泊まりますが、明日の11時には、イタリアへ向かいます」
「11時!?その時間までには届けられないわ。もっと遅くできないの?」
「電車を予約していますので」
「では、次の宿泊先も書いといて。でも、ミュンヘンにもっといた方がちゃんと荷物が届けられるのにねぇ」
適当に訳しています。半分以上はよくわからなかったけど。ちゃんと探してくれる気があるのか、とっても不安な対応でした。
ミュンヘン市内にいないと届けられない、とまでは言っていなかったけど、こんな対応で、イタリアの次の宿泊先であるボルツァーノへ届けてくれるのか、すごく心配でした。しかも、ミュンヘン1泊、ボルツァーノ2泊でまた移動してしまいます。
「補償はないんですか?」(なんとか言ってみる。伝わったのか不安であったが)
「はい。これあげる。男性用がこっち、女性用がこっち。」(言わないと、くれなかったみたい?)
中には、Tシャツと歯ブラシ歯磨き、日焼け止め、シャンプー、制汗剤(これって、そんなに重要なんだ。洗顔料とかパンツが入ってないのに、それより重要なのか?)が入っていました。
「必要なものを買いたいんだけど、空港内で買えますか」
「もちろん。そこのゲートを出ると深夜まで営業しているお店があるよ」
深夜までと聞こえたけど、閉店してるし!何も買えないし!
疲れ切った私たち、空港から市内へ出る最終のバスに乗り込みました。
乗客は、私たちだけです。
そして、ミュンヘン中央駅へ到着。深夜。治安悪め。
そして、到着したホテル・・・・・・・・・・・しょぼい・・・・・・・フロントのおじいさん、酔ってる・・・・・・・・・
たった1泊のミュンヘンの、というか、子どもにとっては、ドイツの印象が悪くなってしまったようで、残念です。
到着が深夜だったため、駅付近にも開いているお店はなく、翌日は日曜日のため、お店が閉まっていました。がび~ん。
Twitterで、中央駅の中に、日曜日に開いているお店があると教えていただいたので、行ってみようと思っていたのですが、電車の時間ギリギリまで、ホテルからルフトハンザに電話をしていたので、寄ることができなかったのです。せっかっく教えてもらったのに、ごめんなさい。とってもうれしかったです。
ルフトハンザには何度も電話をしてみましたが、日曜日で人が少ないのか??話し中で全く通じませんでした。
翌日には、荷物はミュンヘンに届くであろう、そう思って、空港へ取りに行く案も出ました。しかし、到着ゲートには入れないし、その日に届く保証もないので、やめました。
http://www.lufthansa.com/jp/ja/Is-your-baggage-missing
ルフトハンザのHPから、荷物がどうなっているか検索することができるのですが、まだ行方不明のままだったんです。
何も買えないまま、次の目的地、ボルツァーノへ向かったのであります。
日曜日、ドイツのお店が休みなら、当然イタリアのお店も休みだろうと思ってました。はい、ほとんどのお店は閉まっていましたが、全滅のミュンヘンと違い、いくつかの店舗は開いていたのです。
そこで、この日の午後の観光はあきらめ、買い物をすることにしました。
洗面道具、着替え、靴(翌日山道歩く予定だったので)などなど。ミュンヘンからここイタリアまで荷物が届くのは半分絶望的な気分で、ずいぶんと買い物をしてしまいました。
そして、気持ちを切り替えて、次の日は出かけました。この騒動のせいで、行きたかった場所に一か所(シウジ)行けなくなったことは、今でも残念に思っています。
私たちのスーツケースが見つかったら、ルフトハンザからメールが来ることになっていました。また、宿にスーツケースが届いたら、メールをするよう宿の人に頼んでおきました。なので、ずっとWi-Fiはつなげておいて、何度もメールチェックしたものです。なんの連絡もありませんでした。
ボルツァーノ滞在2日目にして最終日、夜21:30過ぎに、酔っ払って宿に戻ると、ドアの前にスーツケースが!
ルフトハンザも宿の人もメールもくれなかったけど!
しかも、この宿はホテルではなく、レジデンスという名のアパートみたいな宿でして、歴史のありそうな建物で迷路みたいなんです。部屋への出入り口が2つあり、この日別の出入り口から帰ってきていたら、このスーツケースには気が付かなかったのです。
こわ~
それまでに別の出入り口から出入りしていたこともあったので、本当に運がよかった!(いや、ここまで十分運が悪かった気はしますけど)
結局、ロストバゲージになって、次の次の日の夜に届いたことになります。これって、まだ早いほうなんでしょうか?この間の不便と不安といったら、ありませんでした。
このロストバゲージの件、Twitterでつぶやいたところ、励ましや対処方法を教えていただきました。涙が出るほどうれしかったです。本当にありがとうございました。